平成8年式 マツダ センティア リミテッド

フロントビュー
マツダ・センティア。覚えている人いますかね? もはやあまりいないような気がします、昔の車だし。そんなに売れたわけでもないし、バブル期の大型セダンで、有名なセルシオやシーマの影に隠れてしまった感があります。一応「カペラ」の後継です。
当時のマツダは、バブルの波に乗っかれ!という勢いがすさまじく、企業規模を顧みず、トヨタになってやる!という勢いで、車のラインナップも販売店の多さも突然増やしまくったのですが、その中でセルシオ的な大型ラグジュアリーセダンだったのがこいつ、センティアなのでした。

リアビュー
黒塗りで車外アルミ履かせてバッヂ類を剥がしたカスタマイズがされていて、ちょっとVIPな雰囲気を出してます。タクシー的でもあります。

サイドビュー
伸びやかなフォルムにうまく溶け込んだ曲線。この時代のマツダは本当にデザインが良かったですね。今でもマツダは頭一つ抜けているデザインだと思いますが、この時代とは方向性が大きく違います。この時代のマツダデザインは、曲線の使い方が上手いのです。ある意味ジャガーのようなエロさを持っているように思います。セルシオやシーマには無いテイストですね。

コックピット
逆にガッカリするのがコックピット周り。時代なのでしょうがないのですが、これ見よがしな木目がおっさん臭いですね。トヨタだったら納得できるけど、マツダのおっさん臭さはちょっとやめてもらいたい感じであります。あとこれは前オーナーが勝手にやったのでしょうけど、フロアマットの色と柄がヒドすぎます! 木目パネルと合わせて、公務員で勤続30年の表彰状が飾ってあるようなリビングのカーペットみたいな雰囲気です。そこにガラス製のよく見る大きめの灰皿が似合う感じでしょうか。50代、60代のグルーヴを感じてしまいます。

オーディオ
当然カセットデッキとラジオです。CDはありません。車にCDが標準搭載されるのってあと10年くらい待たなければならない感じですね。なんであんなに普及からタイムラグがあったのでしょうね。

リアシート
リアは狭いです。この時代のハードトップ車の宿命ですね。天井は低く前後幅もあまり無いので、4ドアのラグジュアリーセダンとしては中途半端だと言えます。
まあでも、この車を敢えて今買う人というのは、セルシオやシーマを外してでも、この車に惚れ込んでいるわけですから、狭いことなんて大した問題ではないわけです。
マツダはこの車を出してしばらくした後、バブル崩壊と共に急激に業績が悪化し、ズルズルと続いていたトヨタ追従をどんどんやめていきました。そんな中でマツダのフラッグシップセダンはこのセンティアと、その後少し小さいけれどユーノス800及びアンフィニMS-8後継であるミレーニアとなり、2000年代からのスポーティ路線であるZoomZoom以降、こういったラグジュアリーセダン路線は無くなりました。
このタマはワンオーナーで走行8445キロとかなり希少なタマだと思います。自分だったらホイールをもう少し純正に近いようなものにして、バッヂも復活させますね。
マツダ センティア リミテッド ワンオーナー | GARAGE em
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※当ページ内の内容は2012年3月5日現在の情報です。
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マツダ・センティア - Wikipedia
【MAZDA】OFFICIAL WEB SITE