たまらん中古車

2011年04月19日

第14回「されどBMW!!BMWとは何か」

あれは80年代のバブル全盛期の頃。京都で着物関係の商売をしていた親戚の家がBMWだったんです。おそらくBMW318i。「六本木カローラ」などと言われてたあの車。まだ小学生だった自分はよく乗せてもらってて、それで一度東京まで連れて行ってもらったことがあるんです。その頃は「これはBMWだ」という事以外に何も分からず、ただ家の車と比べて「乗り心地が堅いなぁ。これホントに高級車?」と子供なりに思ったのです。シートも堅ければサスも堅かった。日本のクラウンみたいな、分かりやすいヤワヤワ感はありませんでした。でも親戚の伯父おじさんは言ってました、「車はベンベーや。」と。
そう、ベンベー。思わず言いたくなる言葉、ベンベー。別にその伯父さんは車好きでも何でもありませんでした。ただ、景気が良かった。景気が良かったから、ベンベーだったのです。
そんなに、人を惹きつけるドイツ車。でも乗ったら乗り心地が堅い。一体、何が良いというのでしょうか?それに気づくまでは長い時間が掛かりました。




2006年式 BMW 118i

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BMW 118i





BMWの車種はだいたい3桁の数字で表されており、100の位がその車種の属するグレードを表します。今は1、3、5、6、7というラインナップになってます。この「118i」という車種は1シリーズに属することになり、BMWのラインナップの中では最も廉価なシリーズということです。
この1シリーズがデビューしたのは2004年のことで、ごくごく最近。300万円を切るBMWのエントリーモデルとして位置づけられています。




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サイドビュー





そんなに特別な車じゃないんです。特別に速いわけでも特別にカーブを曲がるわけでも特別に悪路を走破できるわけでも無く、普通に安全にソツなく走ります。…まあ、ほとんどの車が「特別な車」などではありません。「間違いだらけの…」という時代は終わり、今やどんな車を買っても間違いなんか無いほど、どの車もそれなりの性能を持ち、壊れないんです。この1シリーズでもそう。言ってみれば、「他と大して変わらない」。
でも、伯父さんの「ベンベー」時代…自分が小学生だった頃、この「ベンベー」に乗せられて何かを感じることは出来たでしょうか?
高級車といえば威圧する物であり、大きなボディに大型のグリル、でかいエンジンと排気量でブイブイいわす!という時代も、今や過去の物。そう、それがやっと過去のものになったから、BMWはこの1シリーズを世に出したのかも知れません。
では、1シリーズに求める物は何なのでしょうか?




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リアビュー





運転席に座ると、程よくタイト。ドアとセンターコンソールの間にスペースに、自分の身をスポっとはめる感じです。ゆるい感じはあんまりしません。そしてリアシートに座ると、前後感覚も頭上感覚も許せるギリギリの幅という感じで、おそらくヴィッツの方が広く感じるのではないでしょうか。そしてBMW独特のシートの堅さと、シンプルで飾りのない、硬派なインテリア。これはこの1シリーズでも十分感じることが出来ます。
でもそれは乗ってみて気づきました。BMWの、いわゆる「BMW」らしい3シリーズや5シリーズには分かりやすい高級感があるのですが、1シリーズでそれに気づくには、ある程度BMWや競合であるアウディやメルセデスといった車を知っておかないと、どこが良いのか気づかないかも知れないのです。それどころか、狭いだの何だのと、無粋なことを言われてしまうかも知れません。




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コックピット





BMWというメーカーは頑固でかたくなで生真面目なメーカーだと思います。何十年も様々な哲学を守り抜いています。例えばエンジン。今は6気筒以上のエンジンはV型が主流ですが、BMWはいまだに直列6気筒にこだわります(この1シリーズは主に4気筒)。そして駆動方式はFRにこだわり抜いています。BMWブランドで発売されている車のほとんどがFRです。このコンパクトハッチな1シリーズですら、FRです。
FRにするとドライブシャフトが前のエンジンから後ろのタイヤまで通っているため、車内がどうしても狭くなるんです。大きいガタイの車だったら気にならないのですが、このようなコンパクト車でのFRは車内スペースを犠牲にしてしまいます。それでも有無を言わさずFRで作る!これがBMWの侠気なのでしょう。
BMWの代名詞とも言える直列6気筒エンジンにしても、その全てはドライバーの快楽のために用意されていると言えます。「駆け抜けるよろこび」なのです!これがBMWの哲学であり、哲学を守るためなら少々何かが犠牲になっても構わない。なぜならこれが「ベンベー」だから。ベンベーを買うということは、哲学を買うということでもあるように感じるんです。




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キドニーグリル





そしてこの1シリーズ。2004年に発売開始されてから、小さなマイナーチェンジは行いましたが、まだこの形で現行型は発売されているため、中古車でも古さを感じさせません。前期型は中古車市場でもタマ数が多く流通するようになってきたように思えます。100万円を切る車体も多く出てきました。また、おとなしいユーザーが多いせいか状態の良いタマが多いのも、1シリーズの特徴であるように思えます。
先ほども書きましたが、特別な車ではありません。これは2リッターですから、普通のインプレッサやアクセラなんかとそんなに変わりません。豪華装備がいっぱいあるわけでもない、素うどんみたいなシンプル内装の車です。BMW伝統の6気筒でもありません。強いて言えばFRというのが特徴です。
でも、性能だけを求めるのがカーライフではないはず。乗っているうちにBMWの哲学を少しずつ理解していくことができるという、BMWの入門編としては素晴らしい車種なのではないかと思います。BMW1シリーズ、たまらん!




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※当ページ内の内容は2011年4月19日現在の情報です。



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[BMW]モデルリスト:1シリーズ 《116i/120i/130i/135i》
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posted by BUBBLE-B at 12:00| Comment(0) | たまらん中古車
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